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    貴陽市

    【貴陽市】 貴州省の省都であり、政治、経済、文化及び交通の中心である。略称は築。貴州省の中部、烏江支流の南明河の流域にある。1930年市を設置。市の総面積は8032平方キロで、人口は311万4,300人となっている。同市は貴州省の中部にあるが、貴山の南部(太陽に向かう)に位置していることから「貴陽」と名づけられた。ここは、周囲を山に囲まれた海抜1,070mの山城であり、一年中緑に恵まれている。このため亜熱帯地域に属するものの湿潤温和であり、年間の平均気温は15.6℃と避暑および旅行には理想的な気候である。

    【甲秀楼】 南明河上に建つ貴陽を代表する美しい塔。明代の1597年、この地方に派遣されていた大臣が科挙を目指す秀才たちを激励するためにこの塔を建設した。「甲秀」の意味は、「甲」が「科挙」、「秀」が成績優秀を現している。

    【文昌閣】 貴陽市東門の月城にあり、文昌廟とも称されている。明代(1609年)に創建された、昔の図書館と言われる建物。高さ20mで一対の配殿と月台があり、屋根の湾曲、柱や壁の絵、窓の設計等は南方の色合いが濃い。屋根は9角形であるが、広さが均等ではないという珍しい様式。建物は3層で各階ごとに柱や針を組み、地震の影響が全体に及ばない耐震構造となっている。敷地内には古銭博物館があり、中国で一番早く統一された秦代の半両をはじめ、方足布、尖足布などの各時代の珍しい古銭が展示されている。

    【黔霊公園】 檀山、白象山、大羅嶺などから成る公園で、古木や奇岩が多く、山頂には1672年に赤松和尚によって建てられた弘福寺が残っている。標高1,400mの黔霊山の中にある。古木が鬱蒼と茂る黔霊公園は300haの広さがあり、1,000種類以上の薬木や薬草などが確認されている。トンネルを歩いて通り抜けると黔霊湖が目の前に広がる。聖泉と呼ばれる湖もあり、近づく人によって水量が変化する不思議な湖と言われている。このほか、公園内にある気麒麟洞には、国共内戦中、楊虎城や張学良らが幽閉されていた

    【花渓公園】 南明河の近くにある公園で、ミャオ(苗)、プイ(布依)などの少数民族が生活している。訪れるなら百花繚乱となる春がいい。郊外にある市民の憩いの場。

    【地下公園】 別名・南郊公園。ここの目玉は奇奇怪怪な形状の鍾乳石洞窟で、全長587メートルの白龍洞が有名だ。洞窟を出ると、園内には豊かな緑が広がっている。

    【百花湖】 湖上には大小100あまりの島がある。ここの風景は、かの有名な桂林の奇景に似ていることから、「小桂林」と称されている。

    【紅楓湖】 貴陽最大の人造湖。紅楓湖は国家レベルの景勝地であり、貴陽市西部から32kmの郊外にある。水域の面積は57.2平方キロ、大小さまざまな島と半島は全部で192あり、遊覧船で周遊できる。豊かな自然が残っていることから「高原明珠」の異名を取る。山水や島の景色とともに、苗、トン、布依族の特色溢れる民族の歌と踊り、闘牛などで観光客を迎えてくれる。

    安順地区

    【安順市】 貴陽市から105kmに位置する、貴州省の烏江支流の猫跳河の上流にあり、貴州省西南部の中心都市である。戦国時代は夜郎国の国土であったが、明代に安順州と改称され、1958年に市として位置付けられた。安順はお茶の生産が盛んであり、また、民族風の蝋けつ染の工芸品は2000年以上の歴史を持っている。安順周辺100kmの範囲に黄果樹、龍宮、百里杜鵑、馬嶺河などの景勝地がある。人口65万。

    【黄果樹】 中国では非常に人気のある大瀑布。安順市南部から約60km(貴陽から137km)の白水河にあり、高さ74m、幅81m、落差20m余りの壮観な瀑布である。アジア最大の滝は迫力満点。周辺には陟坂塘、螺糸灘など10余りの滝があり、黄果樹瀑布を中心とした巨大な瀑布群を構成している。これらの滝は典型的亜熱帯カルスト地形により形成されたため「カルスト瀑布」と称されているが、白い筋を引いて落ちる様子は、さながら巨大な白絹を被せたように見える。滝の裏側には、滝を横切るように通じる長さ134mの鍾乳洞「水簾洞」があり、鍾乳洞の裂け目から滝が流れ落ちるのを裏側から見ることができる。6月から7月にかけてが最も水量が多く、10月以降、だんだんと水勢が弱くなっていく。

    【天星橋】 川沿いの遊歩道から、さまざまな形の奇岩を楽しむことができる。

    【安順龍宮】 安順市南部から27kmのところに位置し、総面積は60平方キロで、龍宮、油菜湖など4つの観光区と32の観光地から構成されている。ここは「小桂林」と呼ばれ、カルスト地形特有の小高い山がラクダのコブのようにそびえている。山は幾重にも重なり、遠近感を作り出し山水画の趣に溢れている。龍宮には90以上の水の流れる鍾乳洞があり、地下を流れる暗河は全長15kmにも達する。地下河の洞穴風景は多種多様で、手漕ぎ舟に乗船して大小の鍾乳石が織り成す独特の風景を鑑賞することができる。

    【文廟】 精巧なレリーフが随所に配された明代の文廟。特に門と柱の石彫龍は必見だ。 黔東南苗族、トン族自治州 【黔東南苗族、トン族自治州】  貴州東南部の苗族、トン族自治州では民族的祝日と祭りは多く、各地で様々な民風があらわれている。例えば元宵龍踊り祭り、独木(一本の木)龍舟(龍首を船首に飾った船)祭り、蘆笙会、姉妹祭、吃新(新しく収穫された米の味見)祭、松明の祭り、苗族年の祝いなどがある。「三里のうち、五里の中、風俗は相違で、大小の節句は日に日にあり」と形容して過言ではない。ここで民族的風情と飲食文化を味わい知ることができる。

    【凱里市】 貴州省の清水江の上流にある。1983年市を設置。凱里は貴州東南部、貴陽市から約200kmのところに位置し、黔東南部の苗族、トン族自治区の首府であるとともに、貴州東部の中心都市である。面積1,306ku。人口36万。主たる観光資源は、舞陽河等の自然資源、鎮遠名城青龍洞等の歴史・文化資源とともに、少数民族の風情となっている。

    【黔東南州民族博物館】 州内で多数派を占める苗族やトン族に関する展示が詳しい。少数民族に興味のある人は必見。

    【雷公山】 省の自然保護区。高山ホトトギス、麝香ジカなどの珍しい動植物が棲息している。

    【香炉山】 海抜1233メートル、爽やかな景勝地だが、代々ミャオ(苗)族が一揆を起こした際の根拠地となってきた場所でもある。毎年、旧暦の6月19日には、その苗族の人々によって「登山祭」が開かれる。

    【飛雲崖】 明代の著名な学者・王陽明が絶賛したといわれる景勝地。毎年、旧暦の3月19日〜21日にはミャオ(苗)族によって「蘆笙祭」が開かれ、ダンス、競馬、闘牛、楽器演奏などを楽しむことができる。

    【舞陽河】 長江三峡の峻険さと桂林漓江の優雅さを兼ね備えていると称される風光明媚な景勝地。西峡、竜王峡、諸葛峡から成る「舞陽三峡」と呼ばれる名所のほか、急流や瀑布、奇石など見所は多い。

    【鎮遠青龍洞】 明代の建築群であり、青龍洞、紫陽書院、中元禅院、万寿宮、祝堊橋、蓮花橋の6つから構成されている。鎮遠青龍洞は懸崖に建てられているが、そのレイアウトは斬新で建築芸術に優れている。 銅仁地区

    【銅仁市】 貴州省の東部、辰水の上流にある。人口26万。1987年市を設置。

    【東山】 かつては多くの寺院があった。現在も東山寺が残る。寺院内には、この地方の民俗を紹介する「東山寺儺文化博物館」が併設されており、「儺戯」と呼ばれる地元劇の見ることもできる。

    【銅仁梵浄山自然保護区】 ミャオ(苗)族、土家族が多く住んでいて、国家レベルの自然保護区である。梵浄山は世界自然遺産――張家界と連なって、海抜2,494mの武陵山脈の主要な山であり、嶺はそそり立ち滝が絶壁から垂直に落下する。また、コバナテングザル(金絲猴・孫悟空のモデルになったといわれるサル)、華南虎、貴州山椒魚、桐などの貴重な動植物が存在する。地球の同じ緯度で最高に保存された原始林があり、梵淨山は人間と生物圈のメンバーです。明代に仏教信徒がここで開山し多くの寺院を建立したため、梵浄山は仏教の聖地ともなっている。

    【九龍洞】 銅仁郊外の麻龍渓にあるスケールの大きな洞窟。洞窟内は「冬暖かく夏涼しい」のが特徴である。

    遵義地区

    【遵義市】 貴州省の大婁山の東南にある。貴州省北部の中心都市であり、紅花崗区および12の県、市を管轄している。人口35万人。1949年市を設置。遵義会議の旧跡、楊粲墓、桃渓寺、婁山関などの歴史・文化資源およびサロ自然保護区がある。

    【遵義会議会址】 1935年1月、山紫水明な遵義は革命ゆかりの地でもある。紅花崗区老城の中心部にある二階建ての楼閣であり、中国と西洋風の建築様式を融和した木造の建築物である。1935年1月、中国紅軍が長征の途次、天険・烏江を突破した際、ここ遵義を占拠し、毛沢東の軍事路線を肯定する旨の会議を開いた。当時の参加者の顔ぶれは、毛沢東をはじめ、トウ小平、朱徳、周恩来など、錚々たる精鋭ばかりだった。ここはその有名な会議が開かれた場所。元々は国民党の師団長・柏輝章の私邸だった。

    【湘山寺】 明代創建の仏教寺院。寺院は湘山の山頂に建っており、「望江楼」から眺める市街の眺望は絶景である。

    【楊粲墓】 遵義市から約10km離れた遵義県にあり、宗代(1241〜1252年)に建造された大型の石造墓である。この石刻芸術は精細であり、国家レベルの重点文物保護対象となっている。

    【仁懐市】 貴州省の西北部、赤水河の中流にあり、四川省に隣する。人口45万。特産の「茅台酒」で有名。

    【茅台鎮】 ここは何を隠そう、中国を代表する銘酒「茅台酒」のふるさと。18世紀半ばには既に酒蔵が存在していたという。また、同地は四川省とを結ぶ交通の要衝でもあり、1935年には中国工農紅軍の長征軍が赤水の大河を跋渉し、この地へやって来た。現在、紅軍渡河記念碑と烈士陵園が建てられている。

    【赤水市】 貴州省の西北部、赤水河の下流にある。面積1,797ku。人口26万。1990年市を設置。

    【十丈洞瀑布】 貴州省は有名な黄果樹はじめ滝の多いところだが、ここ赤水の黎明境にある滝も知名度こそ低いが美しい。また、十丈洞一帯は良質な木材と珍獣の宝庫としても知られており、1406年には謝安という人物が当地の木材を北京へ搬送し、故宮太和殿の修理に用立て、明成祖から表彰を受けた。

    黔南プイ族ミャオ族自治州 【都均】 都均(中国語表記では、均の旁の部分だけ)は、チアン南プイ族ミャオ族自治州の中心都市です。周囲は山あいで、剣江というきれいな川が流れ、橋が非常に多くかつ美しいため「橋の街」として知られています。この地区は錫の産出が多く、世界で第2位の生産量です。 卒節地区

    【黔西大方百里杜鵑】 貴陽から150kmのところに位置する、総面積100平方キロ以上の自然の花園である。毎年3月から5月の間に様々な花が海のように咲き誇り、その色とりどりの華やかさから「百里杜鵑」と称されている。

    貴州周辺見所紹介

    【鳳凰県】 鳳凰県は中国有名な作者――沈従文先生の出身地である。彼の名作「辺城」はこの鳳凰古城を背景として書いた物語である。古城の中に昔の建物がそのまま残っており、少数民族も住んでいる。沈従文 (1902-1988): 近代著名作家、歴史文物研究家。二十年代中期に創作を開始するが、四十年代末には断筆する。沈従文は、湖南省西部、すなわち湘西の鳳凰県の軍人の家庭に生まれました。湘西は漢族・苗族・土家族の雑居地帯であり、複雑な文化状況を呈しています。沈従文自身の言葉を借りれば、湘西は「ほとんど文化の外」にあった土地ということになるのですが、彼はそこでわんぱくな少年時代を過ごします。

    【南長城】 明清時代、「生苗」という、服従しなかった苗族は漢民族の統治に反抗して、政府は貴州省東部と湖南省西部の「生苗」暴動を鎮圧するため、作られたものである。 【世界遺産に登録された武陵源】は、中国湖南省の北西部に位置し、大自然の侵食によって造形された奇岩奇峰が天を突くように屹立する仙境の地である。有名な桂林と黄山の山水美を合わせもつと言われ、中国の代表的な山水の世界を楽しむことができる。武陵源は、張家界国家森林公園、天子山自然保護区、索渓峪自然保護区の3つの風景区から成り、1992年にユネスコの世界遺産に登録された。 【九寨溝】 九寨溝は、四川省の省都である成都の北400kmに位置する秘境である。4000mを越す深山と原始林を背景に、宝石のような大小100余りの澄み切った湖沼と渓流、瀑布が延べ50kmにもわたって連なり、森にはパンダや金糸猴が棲み、「童話の世界」とも「神話の世界」とも言われる景勝の地である。谷(溝)に沿って九つのチベット族の村落(村寨)があることから九寨溝と呼ばれる。九寨溝は、1970年代に森林伐採の労働者によって偶然発見され、今や中国では有名な観光地となっているが、日本ではほとんど知られていない。交通も成都からバスで二日がかりでやっと谷の入り口にたどり着ける辺境にあり、つい最近までは道路も舗装されていなかった。現在は、道路は完全舗装され、宿泊施設も整備されつつある。九寨溝は黄竜とともに1992年ユネスコの世界自然遺産リストに登録され、全人類の共有する貴重な財産となった。


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